平成29年度地産地消等優良活動表彰 (近畿農政局長賞)を受賞しました
平成29年度地産地消等優良活動表彰(近畿農政局長賞)を受賞しました。
農林水産省では、全国各地でそれぞれの立地条件を活かした、創意工夫ある様々な地産地消の取組及び国産農林水産物・食品の消費拡大を推進する取組を募集し、その成果や持続性、地域への寄与等について優れた取組を表彰しています。
当店は、平成29年度の近畿管内において、地産地消活動を行う優良な取組に対して表彰される近畿農政局長賞を受賞しました。
取組内容
大阪府吹田市で和菓子を製造・販売しています。私は、京都と東京の和菓子屋で修行した後、大阪に戻って実家の家業を継いだ。
過去に発生した事故米の転売事件の際、材料の仕入れが問屋任せにしていることに疑問を持ち、原材料について自分で色々と調べ始めた。
そうすると、意外と大阪府にも原材料を生産している農家があることが分かり、卵や柚子などを農家と直接会って仕入れるようになった。その中でも大阪府の最北端の能勢町の栗は有名で、この栗で菓子を作ると好評を得ていたが、栗が手に入り難く消費者からの需要に応じられていない状況でした。
能勢町の栗農家は年齢が80歳台と高齢者が多く、選果等の作業も効率が悪くて体力的に厳しくなって、栽培を放棄する方が多くなってきている。
このような事情もあり、今から6年前に農業を知らない私が軽い気持ちで、大阪府の能勢町で「銀寄栗」の栽培を始めた。銀寄栗は、270年前の天明の大飢饉の際に栗を市場に出して銀を集めたことに由来しており、たいへん縁起の良い名前で、それを自分で育て菓子の原材料にしている。
今後も栗園で自然観察会等のイベントを開催することで、都市部から人の流れを呼び込み、人口減の課題に直面する地域の活性化や里山保全のために尽力して行きたいと考えている。
詳細はこちら⇒近畿農政局ホームページ
当店の栗栽培ブログはこちら⇒津村屋銀寄プロジェクト