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津村屋

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栗栽培ブログ

当栗畑で自然観察会を行いますよ~\(^o^)/

2017.05.18

大阪・能勢町の里山の景色が、新緑から万緑へと移ろいでいます♪

きたる6月11日(日曜日)、津村屋栗畑にて、「クリ園自然観察会」を行うこととなりましたm(__)m

栗畑の管理を始めて、今年で5年目になりますが、桃栗3年とは言うものの、なかなか思うようには育ちません(TT)
でも当初より、簡単に進まないことは覚悟済み‼

農業や林業に何の経験もない自分が、ちょっとやそっとでできるはずがない…

そんな簡単なら、能勢町の銀寄栗は、もっと有名で多くの方々に食べられているはず。

簡単には行かないから、年々収穫量は減少し、新たな耕作地も増えない…

大ベテランの緒先輩方の頑張りに頼らざるを得ないのが現状です。

中山間地域での栗栽培は、植え付け、草刈り、収穫、剪定、その全てが傾斜地での作業。

傾斜地での作業は、高効率化を目指す今の農業とは、真っ向から反発します(^_^;)

その上、シカやイノシシによる食害、年に一度きりの収穫で、トドメ。
それを承知で始めました。

正直、自分の覚悟を超えているところもありますが…
能勢町原産の「銀寄栗」は、本当に素晴らしい栗なんです‼

270年もの歴史があるだけでなく、品質も「銀寄」を超える品種は、そうありませんし、見た目にも美しい♪

僕は、古いものは何でも残そうとは思いません。

時代にそぐわないものや、馴染まないもの、必要とされないものは、ある程度無くなっても致し方ないと思っています。

ただ、その辺りのことは、人それぞれ感じ方や、考え方が異なり、

「これは必要だ‼」

と思う方が、様々な工夫をしながら、後世へと残してきた結果が歴史であったり、文化なのかなぁと思っています。

僕にとって、銀寄栗は、まさに文化‼

その文化が今、途絶えようとしている…

銀寄栗は、市場から需要はあるものの、生産性の悪さから、幻となりつつある。

銀寄栗のふるさとから、銀寄栗が消えそうになっていることに違和感と寂しさを感じています。

地元の方々が、ご高齢で、守っていきたくても守っていけない状況に、

栗とは切っても切れない関係の和菓子。

大阪の和菓子屋として、何が何でも、能勢町原産銀寄栗の和菓子を後世へと受け継いでいかないといけない‼

ただ、その思いから始めた栗畑の管理。

(長っ‼)

「結果として、栗畑の管理をしていくことが、里山の保全につながっている。」

だなんて、こんな嬉しいことはありません\(^o^)/

当栗畑では、確かに除草剤や殺虫剤などの農薬は一切使っていませんし、化学肥料も同じく使っていません‼

害虫は、冬の間に卵の状態でヤッツケますし、肥料も仕事ででる残さを発酵させて、再び栗畑へ戻す方法をとっています。

出来るだけ、自然に負担のかからない栽培を心掛けています。

これまではシカによる食害に悩まされてきましたが、試行錯誤の対策で、ここにきて漸く効果が出てきました(^_^;)

このままいくと、今年からは苗木の成長も加速していけるかと思います。

5年目にして、少し光りが射してきました。
この度の自然観察会では、ぜひ街に住んでいらっしゃる方々に楽しんでいただきたい‼

「ほんの一時間ほどで、こんなに自然が感じられるところなんだ、大阪って~♪」

なんて思っていただけたら、嬉しくて泣いちゃいます(^_^;)

これまで大阪産の食材を使って和菓子を作ってきた中で、たくさんの生産者さんと関わらせていただきました。

若くて頑張っている生産者さんもたくさんいらっしゃいます。

近頃は、里山を保全することで、害獣被害を減らし、生産者さんの負担を少しでも軽くできたらと思っています。
この度、自然観察会を開くにあたり、ご尽力くださいました大阪府、能勢町、吹田市の役所皆様、大阪自然史センター、大阪自然史博物館の皆様、ほか、たくさんの方々、この場を借りまして、御礼申し上げます‼

ありがとうございますm(__)m
では皆様、ごゆっくり、大阪・能勢町クリ園の自然を、楽しんでくださいませm(__)m

僕は草刈り頑張ります‼

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