冬季剪定〜
早くも1月が過ぎ、2月も半ばまで来てしまいました。
栗園の作業はというと、剪定作業の真っ最中でして、今の時点で、ようやく半分くらいが終わりました。
ただここからの半分というのが大変でして、
成長途中の若木の剪定です。
若木の剪定はその木の実成を左右する大切な時期です。
焦ってこの時期から目先の収量を優先してしまうと、ここから先の収量が増えないという結果になってしまいます。
時には心を鬼にしてまでも、今後の樹形を優先しなくてはいけません。
立派な結果母枝(今年も立派な実ができると思われる枝)であっても、その先の枝に陰を作るようなら、枝を広げることを優先し、泣く泣く結果母枝をパチンと切り落とす。
栗栽培をしていく上で、一年で最も心の葛藤に苦しむ作業です(^^;)
上の写真は今年で10年生、若木⁉︎
本当でしたら、もう立派に実を付ける頃ですが、一昨年、イノシシに全ての下枝を折られてしまい、上方向にしか枝がありません…
園内、全ての若木がこの状況。
昨年はダメージからの回復を優先して自由に枝を伸ばしました。
普通なら割り切って、この樹形のまま育ててしまうところですが、
もう一度チャレンジ‼️
横へ枝を伸ばしてみることに挑戦します‼️
木には少し負担がかかるでしょうが、栗園を長期的に持続していくには、低樹高栽培が必須。
今年の収量より、10年後の収量。
で、このように、剪定し、横へ枝が伸びるように誘引しました。
元の状態に戻るのに、あと3年はかかると思いますが、気長に待つこととします(^^)
こちらはおはパソでお馴染み道上洋三さんに命名していただきました二代目虎之助。
先代は五年ほど前、夏の干ばつに力尽き、翌年に二代目虎之助を植えたのですが、一昨年、イノシシに枝を折られて、一時はもう駄目かと思われましたが、昨年、見事に復活‼️
まだ折られた跡が痛々しいですが、立派な穂を伸ばしています(^^)
幹の中心が混んでいたので、スッキリさせました。
これで、たくさん葉っぱを出しても、たっぷり太陽の光を浴びることができます。
こちらは負担を考えて、誘引の角度を緩やかにしています。
道上さんも虎之助同様、必ず復活されると思います‼️
ゆっくり焦らず。
あと、半分、頑張ります‼️