マスカット麩まんじゅうようやくカタチになりました!
全てのはじまりは、この方との出会いからでした。
「G-Grape farm」の小林さん。
大阪府羽曳野市で、ぶどうを育てる専業農家さん。
といっても、先祖代々続く農家さんではなくて、2009年に独立したばかりの新規就農者。
おもしろいのが彼の経歴で、ぶどう農家として落ち着く前は世界を旅するバックパッカー。
日本では味わえない広大な自然や、貧困に苦しみながらも逞しく生きていく人々を見てきました。
ひょんなことからブドウ栽培に携わることになり(詳しくはG-Grape farmさんのホームページ■http://g-grapefarm.com/で)、
すっかり虜に。
今では年がら年中、頭の中はぶどうのことばかり。ぶどうを愛して止まない立派なぶどう農家さんです。
小林さん曰はく
「貧乏なんて怖くないんです。」
「世界中の貧しい国に生きる子供たちを見てきたから、日本での貧乏は苦になりません。」
「ぶどうで大金持ちになろうとも、考えてません。」
「自分が育てたぶどうを食べてくれた方々が、楽しい気持ちになれて、幸せを感じられるようなぶどうをつくりたいんです!!」
「だから、化学肥料はほとんど使わず、堆肥などの有機肥料を施し、除草剤も使用せず、農薬も必要最小限に止めてます。」
小林さんと、出合ったのは2年くらい前。
毎週水曜日に大阪・淀屋橋のOdonaビルで開かれる「大阪ほんまもんマルシェ」。
「大阪ほんまもんマルシェ」とは、近畿地方の農家さんや、地産地消に取り組んでいる加工業者さんが、
直接お客様と接することで、自ら農作物のPRをしたり、お客様から感想や意見を聴いたりできる青空市。
話をするうちに意気投合。小林さんの奥さんの実家が吹田ということもあって、互いの仕事場に行き来し、
そんな中で、次第と「マスカット麩まんじゅう」の構想がが膨らんできたのです。
シャインマスカットという皮ごと食べられて、種も無く、お菓子づくりには最適な品種。
もう1年待ってくれたら、もっと良くなるからと、昨年は試作とテスト販売に留まるも、手応えは感じられました。
そして、今年。
天候にも恵まれ、昨年に比べると、粒も大きく、甘みと酸味のバランスが絶妙。
僕:「お菓子にせんでもそのまま食べた方がええんちゃう?」
小林さん:「・・・・・・。」
いやいや、そこは「そんなことないですよ!」とか、「お菓子にしたらもっと美味しくなりまっせ!」とか、
言うてくれはってもバチは当たりまへんで(-_-;)
和菓子で一番大切なのは素材の良さを引き出し、活かすこと。
このシャインマスカットの良さは、何と言っても一口噛んだときにはじけるマスカット特有の風味と、
みずみずしい果肉の食感、そして甘酸っぱい果汁。
この3つを活かさないと、お菓子として作る意味は無いわけです。
試作を重ね、加工の仕方、熱の入れ方、どんな餡に合うのか、マスカットにピッタリな生地の硬さ加減など。
嫁さんと、いくつ食べたやろうか?まさに試行錯誤でしたが、ようやくカタチになりました(^_^;)
お待たせいたしました!!
大阪・羽曳野市産シャインマスカットの風味を、食感、みずみずしい果汁をお楽しみください<m(__)m>
もちろん、これからも更に美味しくなるよう、改善すべきは改善し、進化させますので、
どうぞ皆様の忌憚の無いご意見、お聞かせください<m(__)m>